木彫作品の制作過程 Processes on carving wood sculptures, some steps of them. Step 2: Rough carving.その2:荒彫

こんにちは。今週は夜間など、風雨の強い日が何日かあり、気圧の変化等でも体調を崩してしまいそうな日が続いて、服装の選択に迷う季節。

私事ではありますが、先日約七ヶ月掛かりの制作に及んだ木彫の大作が完成して、陶芸関係、木彫作品ともに新たな心持で、制作に進んでおります。

また、日々様々な気付きが与えられていることに、何よりも感謝しております。

さて、今回は前回記事①:デッサン に続くステップ、②:荒彫に ついての記事になります。

前回①:で木材の上に描いたデッサンをもとに、作品の大まかな形を彫っていきます。

②:荒彫 作品の大まかな形を彫る。

木材上の四方(前後左右)それぞれの面のデッサンのアウトラインまでチェーンソー、鋸等で切り込みを入れます。

別の作品の写真になります。チェーンソーで、正面から見たアウトラインまで、切り込みを入れます。
右側面も正面同様、アウトライン(作品の形の際)まで、切り込みを入れます。
左側面も、他面と同様に。

切り込みを入れたら、大きめの平鑿で、切込みの深さまで斫り落とします。

チェーンソーを入れた後、大きめの平鑿で切込みの深さまで木材を斫り落とします。その後、大きめの丸鑿で更に、形を大まかに掘り出していきます。形の確認のために、適時木材上にデッサンを繰り返します。

はつり落とした後、大きめの丸鑿(2寸程のものが彫り易いです)で、大まかな形を更に彫り出します。

この段階では、作品の形を単純な形でイメージしながら彫る感覚で彫り進めます。(胴体は長い円筒形、頭部は球といったイメージ)

後ろからも。前後・左右を意識して。この荒彫の段階では大まかな量感を出す程度で十分です。

彫り進めていくと当然木材上に描いたデッサンも彫り落されるので、頭の中の作品の形のイメージを再イメージしながら、適時デッサンを繰り返しながら、彫り進めて行って下さい。

大まかな形を彫り終えたら、更に形を詰めて彫る ステップ③:中彫り に進みます。

次回記事に続きます。

今後とも当atelier kotarouは皆様の暮らしと気持ちを少しでも明るく、そして豊かなものにするお手伝いをさせて頂くべく日々何かその様な有益なものを作品、ウェブサイト等を通して皆様に提供させて頂ければ幸いで御座います。

今後とも、当atelier kotarou及び彫刻家柳田憲児を何卒宜しくお願い申し上げます。  柳田

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