木彫作品の制作過程 Processes on carving wood sculptures, some steps of them. Step 4: Finish carving. その4:仕上げ彫

こんにちは。ここ数日は気候としては完全に夏を思わせる、暑さが日に日に増してゆく日々でした。ATELIER KOTAROUの庭園の植物の緑も太陽の日差しにとても美しく映える、そんなエネルギーと活気に溢れる、とてもわくわくする季節。

前回記事 “3:中彫について” では、作品の形を単純な立体物として捉え、それをさらに細かい立体へと細分化していくプロセスを繰り返していくことが所謂彫りを進めていくことである、というご説明を致しました。

今回記事4:仕上げ彫 では、上述の彫りのプロセスの最後の仕上げである“仕上げ彫”について、ご説明していくので、是非、最後までお付き合い頂けましたら幸いです。

④:仕上げ彫 (③:中彫よりもさらに彫り進め、細部まで彫りこむ)

③:中彫り で、細部を除く彫りが終わったら、いよいよ彫りの最後の仕上げ(仕上げ彫)を行います。作品の形としてはこれが最終的な形として、そのまま後々まで残るということを意識して、全体、細部のバランスを取りながら、仕上げて下さい。

例えば、前回記事 ③:中彫 でも言及した、京都や奈良の木彫像は、今から1000年以上前に制作されたものですが、木という素材はきちんとした管理状態の下ではほぼ半永久的に残る素材ですので、それらを現代を生きる我々が目にすることができているのです。

今目の前で彫っている作品も可能性としてはそうなのだ、と遠い未来に思いをはせると、なんだかワクワクしてきますよね。^^

今見えている形態が後々まで残ることを銘記しながら、彫りを終わらせる。

仕上げ彫では例えば木工細工で用いるような細かい彫刻刀なども駆使しながら、ご自身が納得のいくまで、それこそ時間の許す限り、彫り込んでいって下さい。

所謂叩き鑿(槌で柄頭を叩いて彫る鑿)に加えて叩きを必要としない彫刻刀も併用しながら、納得のいくまで仕上げていく。
作品の表面の表情(texture・テクスチュア)も作品の印象を決める要素の内で大きな位置を占めるので、妥協せずに拘る。

彫りが終わった後、作品の軽量化と除芯(木材の芯を取り除く)を兼ねた 5:内刳(うちぐり) を行います。

この内刳は少々面倒に思われるかもしれませんが、長い目で見ると、必ず行ったほうが良い工程になります。

5:内刳について は、次回記事にて詳述致しますね。

最後までお読みいただき、誠に有難う御座いました。

次回記事に続きます。

今後とも当atelier kotarouは皆様の暮らしと気持ちを少しでも明るく、そして豊かなものにするお手伝いをさせて頂くべく日々何かその様な有益なものを作品、ウェブサイト等を通して皆様に提供させて頂ければ幸いで御座います。

今後とも、当atelier kotarou及び彫刻家柳田憲児を何卒宜しくお願い申し上げます。  柳田

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